年末の商店街は、ちょっとだけ昔に戻る。歳末大売り出しの旗、あれ何十年同じデザインなんだろう。
銀杏の落ち葉で、歩道が黄色い絨毯。滑って転びかけたので、絨毯というより罠。
霧が濃い季節になった。夕方の本町は、街灯がぼんやり丸く光って、絵本みたいになる。きれいだけど、ちょっとだけ、心細い。
秋祭り。仕事を早めに切り上げて、笛の音につられて本町へ。つばめでれもんのかき氷を食べてる子どもがいた。季節はずれなのに、マスターは作ってあげたらしい。あの店らしい。
そういえば、あの音がするのは、夕方の五時五十分ちょっと前。いつも同じ時間。三分くらいで、すぐやむ。短い電話だなあと、いつも思ってた。
本町を通ったら、夕方、つばめのほうから縺ケ繝ォの音がした気がする。古い音。最近、あんまり聞かない音。
残暑。打ち水をしたら、みるみる乾いた。意味なかった。けど、涼しい気分にはなった。
海の日。港の花火を屋上から見た。霧越の花火は、下半分が霧に沈む。それはそれで、よその街にはない眺め。
あじさいの季節。図書館の帰り、雨宿りにつばめへ。窓際の席で、借りたばかりの本を一冊読み切ってしまった。長居のできる店は、貴重。
連休最終日。どこにも行かなかった。それでいい休みだったと思える程度には、大人になった。
桜が散って、通りが花びらだらけ。掃いても掃いてもきりがないと、酒屋のおじさんが笑ってた。
建国記念の日。特に何もせず。つばめのストーブの前の特等席は、今日もマメちゃんが占領。
成人の日。振袖の子たちが霧の中を歩いていくのが、なんだか幻みたいだった。おめでとう。
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